2004年10月1日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】イラクの首都バグダッドを中心に三十日、米軍を標的にした自動車爆弾などの攻撃が相次ぎ、少なくとも五十人が死亡、二百人以上のイラク民間人が巻き添えで負傷しました。
バグダッド南部では米軍車列のそばで自動車爆弾が爆発、負傷者の救出に向かった他の米軍車両にたいしても二度の同様の攻撃が発生しました。ロイター通信はヤルムーク病院関係者の話として、少なくとも四十二人が死亡、百四十人が負傷し、犠牲者の多くが子どもだと伝えました。
付近では、下水道施設の開所式が開かれており、民間人犠牲者の続出につながったとされます。米軍は、被害状況については調査中だとしています。
この爆弾攻撃の数時間前には、同市西部アブグレイブの米軍検問所近くで自動車爆弾が爆発し、米軍兵士一人とイラク人警官二人が死亡、女性や子どもを含む六十人が負傷しました。またバグダッド近郊の米軍基地にもロケット弾による攻撃があり、米兵一人が死亡しました。さらに同日には、北部タルアファルでイラク警察車列にたいする自動車爆弾攻撃も発生し、民間人四人が死亡、四人の警官を含む二十人が負傷しました。