2004年10月4日(月)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】イラク駐留米軍はイラク中部ファルージャに対する攻撃を続けており、二日夜も二度にわたる空爆でイラク人二人を殺害、十人を負傷させました。
米軍は、同日の空爆について武装勢力の武器貯蔵所への攻撃だとしていますが、ロイター通信は地元病院関係者の話として、死傷者はすべて民間人だったと伝えています。
バグダッド北方約百キロのサマラに大規模攻撃をおこなっている米軍第一歩兵師団司令官は二日、一日から二日間の戦闘で武装勢力百二十五人を殺害し、八十八人を拘束したと発表しました。同司令官は、この作戦で同市の約七割の地域を制圧したが、戦闘は今後数日間続くと言明しました。
現地からの報道によると、サマラ攻撃では民間人に多数の死傷者が出ています。攻撃の激しさから犠牲者の遺体を家の庭に埋葬する事態もあるといいます。同地では二日夜も局地的な戦闘が続いています。