2004年10月6日(水)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=遠藤誠二】ラムズフェルド米国防長官は四日、ニューヨークの外交評議会で講演し、米軍が攻撃し多数の民間人犠牲者が出ているイラク中部サマラでの「制圧作戦」を、今後イラクのほかの地域でも続けるべきだ、とのべました。
来年一月に予定されている暫定議会選挙を前に、イラクで内戦が起きるのではとの関係者の予測について、同長官は、「そんなことは起こると思わない」と指摘。同時に、「やらなければいけないことは、過去四十八時間にサマラで起きたことだ」とのべ、“反米勢力”を一掃するための軍事作戦をイラク全体に広げることが必要との見方を示しました。
ラムズフェルド長官は、米軍とイラク治安部隊は、サマラとともにファルージャ、ラマディ、首都バグダッドのサドルシティーが今後の攻撃の標的であることを明らかにしました。