2004年10月7日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は六日、国会内で定例記者会見を行い、小泉純一郎首相の指示で自民党が検討している派閥や政治家個人の政治団体にたいする献金に上限を設ける政治資金規正法改定について、「正すべきところを正す姿勢がまったくない」と批判しました。
日本歯科医師連盟(日歯連)にからむ金権疑惑をめぐっては、日歯連という業界の政治団体から、自民党という政党の政治資金団体である国民政治協会を経由して、政治家個人に資金が流れる「迂回(うかい)献金」の問題が焦点となっています。
志位氏は、「首相の指示は、国民政治協会など政党の政治資金団体への業界団体からの献金は規制されず、野放しのままとなり、迂回献金の問題には指一本ふれないというものだ」と批判しました。
その上で、迂回献金の根絶に向けた対策について、「資金の出所を止めなければならない。企業・団体、業界からの献金という、大本の“元栓”を締めないと、迂回献金はなくならない」とのべ、企業・団体献金の全面的禁止にふみこむ必要性を強調しました。
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また、民主党が「迂回献金規制」の法整備を検討していることについて問われ、「企業・団体献金を肯定した土俵の上で迂回献金だけ取り締まるものができるのかどうか。実効ある法律をつくるのはむずかしいのではないか。提案されれば検討するが、やはり企業・団体・業界献金禁止にふみこむことが本筋だと思う」とのべました。