2004年10月7日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄近海での米アラスカ州エレメンドルフ空軍基地所属F15戦闘機の空中接触事故をうけ、沖縄県嘉手納町議会は六日、臨時議会を開き、抗議決議と意見書を全会一致で採択しました。
決議は「機体が破損した状態での飛行は民間地域を巻き添えにした大惨事を引き起こす可能性がある。町民はもとより県民に与えた不安と恐怖は計りしれない」と強調。▽F15戦闘機部隊の全面撤去▽嘉手納基地への外来機飛行の禁止▽沖縄周辺の米軍訓練空域の削減―などを求めています。決議後、稲嶺盛貞議長をはじめ六人が、在沖縄米国総領事館、那覇防衛施設局、外務省沖縄事務所、嘉手納基地第一八航空団司令部を訪ね、要請行動をおこないました。
中川京貴基地対策委員長は、事故翌日から事故機と同型機が訓練を繰り返していることについて「事故が起こるたび何度も(再発防止策や飛行停止などを)求めているにもかかわらず、我々と米軍には温度差がある。日本政府としても私たちの要求をキッチリと伝えてほしい」と強調しました。
日本共産党の田仲康栄町議は、「事故原因や再発防止策もないままに飛行を再開することは、危険をばらまき続けることにしかならない」と厳しく批判しました。