日本共産党

2004年10月9日(土)「しんぶん赤旗」

米大統領

大量破壊兵器なし認める

“侵攻正しかった”と擁護


 【ワシントン=浜谷浩司】イラクに大量破壊兵器がなく、開発計画もなかったとの米調査団報告に関しブッシュ米大統領は七日声明を発表。「情報機関があると信じていた兵器をイラクはもっていなかった」と初めて認める一方で、イラク侵攻は「正しかった」と、戦争を擁護しました。

 大統領は「(侵攻は)正しく、フセイン(イラク元大統領)を拘束したことで米国はより安全になったと信じる」と言明。大量破壊兵器について、「(フセインは)製造するための知識、材料、手段、意思を持ち続けていたし、テロリストに知識を譲り渡すこともできた」と主張しました。

 大統領は同時に、「米国と同盟諸国が十二年にわたって収集した情報の多くは誤りだったことが明らかにされた」と認めました。

 チェイニー副大統領も同日マイアミで、「フセイン政権は悪の体制だった」「大統領は正しかった」などと侵攻の釈明に努めました。同氏は、大量破壊兵器がなかったことは「とっくにわかっていた」と発言しました。



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