2004年10月15日(金)「しんぶん赤旗」
沖縄県宜野湾市議会は十四日の臨時議会で、今年八月に同市の沖縄国際大学に墜落した事故機と同型のCH53D型大型輸送ヘリが、十三日に飛行を再開したことに対する抗議決議と意見書を全会一致で採択しました。
決議・意見書は、今回の飛行再開について、市民の恐怖がさめやらないうえに、事故再発防止策の十分な説明がない状況での飛行再開であり、「市民・県民を愚ろうした行為に対し、激しい怒りを覚える」と強調。
また、日米が設置した事故分科会で結論が出ていないなか、飛行を容認した日本政府の対応にも「厳重に抗議する」と訴えた上で、米軍と日本政府に対し(1)事故同型機および常駐機の住民居住地域上空での飛行・訓練の即時中止(2)米軍普天間飛行場への外来機飛行の一切禁止(3)危険この上ない普天間飛行場の早期返還―を強く求めています。
この日の議会では、十月四日に沖縄本島の南方海上で起こった、F15戦闘機二機の空中接触事故に対する抗議決議と意見書も全会一致で採択しました。