2004年10月17日(日)「しんぶん赤旗」
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神奈川県相模原、座間両市にまたがる米陸軍キャンプ座間に、米軍のアジア・太平洋地域での海外派兵を任務とする米陸軍第一軍団司令部を米本土から移転させる計画に対し、両市の市民が十六日、キャンプ座間に出向き、在日米陸軍司令官あてに移転中止を求める要請書を提出し、抗議しました。
基地渉外部は応対を拒否しました。
抗議行動は「キャンプ座間への米陸軍第一軍団の移転に反対する相模原連絡会」がよびかけ、七団体約二十人が参加。日本共産党の藤井克彦相模原市議も行動の先頭に立ちました。
米陸軍第一軍団はアジア・太平洋全域、インド洋、アフリカ東岸までを活動範囲とする部隊です。米軍は、同軍団司令部を移転させ、その司令官に、在日米軍の陸海空軍・海兵隊の全体を統括させようとしています。
要請では、第一軍団司令部が移転すれば、キャンプ座間が、日米安保条約第六条が定める在日米軍の「極東」という活動範囲をはるかに超え、「イラク戦争のような米軍の違法な殴り込み作戦の一大拠点」とされると抗議しました。
連絡会の中里龍夫代表委員(71)は「日本人は怒っているということを何回でも伝えたい」と語り、相模原市の丸山厳さん(61)も「いまでも基地は邪魔で早く帰ってほしいのに、まったく逆行している」と怒りをぶつけました。
連絡会は前日の十五日も、日本平和委員会理事の新原昭治氏を講師に学習集会を開き、百人が参加しました。