2004年10月19日(火)「しんぶん赤旗」
中国の王毅駐日大使は十八日、都内で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関し、「『政冷経熱』という現象は正常ではない。長続きしないし、最終的には経済関係の発展にも影響を及ぼす」として、靖国参拝が日中の経済関係にも悪影響を与えかねないとの認識を示した上、「日本の指導者が考え直してほしい」と参拝中止を求めました。
同大使は靖国参拝について、A級戦犯合祀(ごうし)の問題にもふれながら、「もはや、完全に日本の内政(問題)とは言い切れない。既に内政問題を超え、純粋な文化問題でもなく、外交問題になっている」と強調しました。
日本の国連安保理常任理事国入りについては「周辺国の国民から信頼されることが必要で、その方向に向かって日本が努力することを期待している」と述べました。