日本共産党

2004年10月19日(火)「しんぶん赤旗」

ファルージャで4人死亡

イラク各地 米軍攻撃で死傷者


 【カイロ=小泉大介】イラク中部ファルージャへの攻撃を強める米軍は十七日、同地に対し七回の空爆を含めた激しい攻撃を断続的に行い、同地病院関係者によれば、この戦闘で子どもを含むイラク人四人が死亡しました。現地からの報道によれば、米軍は同地周辺で陣地の増強を続け、住民は総攻撃開始を恐れ次々と避難しています。

 同日夜にはシリア国境に近いイラク西部のカイムでも、米軍と武装勢力による激しい戦闘が発生。イラク人四人が死亡、十三人が負傷しました。

 一方、イラクの首都バグダッドでは同日夜、中心部ジャドリヤ地区の食堂付近で爆弾を仕掛けた自動車が爆発し、警官四人を含む七人が死亡、二十人が負傷しました。爆発当時食堂ではイラク警官が日中の断食後の食事をとっていました。十六日夜にはバグダッドからイラク中部のイスラム教シーア派聖地カルバラに向かう幹線道路でイラク人警官九人が乗ったミニバスが武装グループに襲撃され、警官全員が死亡する事件も起きました。

 バグダッド北東部のサドルシティーでは十七日、イスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師派民兵による武器引き渡し場所に対する迫撃砲攻撃があり、イラク国家警備隊員二人が死亡。同地ではスポーツ競技場にも迫撃砲が撃ちこまれ、市民九人が負傷しました。

 イラク暫定政府との合意に基づき十一日に開始されたサドル師派による武器引き渡しは当初、十六日が期限でした。しかし暫定政府の思うように進まず、二日間延長されていました。暫定政府は十七日、引き渡し期限をさらに二日延長すると決定しました。



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