2004年10月30日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、米軍ヘリ墜落事故が起こった沖縄県宜野湾市を訪問。事故現場となった沖縄国際大学を訪れ、渡久地朝明学長らの説明を受けて現場を視察した後、宜野湾市役所で伊波洋一市長と懇談しました。
沖国大の渡久地学長は、ヘリが接触し使用不能になった大学本館の事務機能の分散で、学内の研究活動に支障が出ている実態や、ヘリの飛行音に不安感をおぼえる学生が予想以上に多いなど深刻な状況が続いていることを説明。国への要望として大学本館の早急な改築や普天間基地での飛行停止などを訴えました。
志位氏は、ひび割れを起こし、崩落の危険のある本館屋上の現状なども詳しく視察、「本館の建て替えなどは国の責任で早急に実施されるべきです」と話しました。
宜野湾市役所では、伊波市長が、普天間基地の周囲が市街地であり、かつての墜落事故では、米軍司令官が「こうやって海兵隊は強くなる」と、事故を当然視してきたことを紹介。「普天間基地のヘリ基地としての運用を停止し、閉鎖したい。共産党にも国会でがんばっていただきたい」と語りました。
志位氏は「普天間基地の閉鎖は急務」とのべるとともに、「沖縄の基地問題は、基地のたらい回しを定めたSACO路線では解決しないことを証明しました。基地の撤去に向け県民が団結しなければ」と強調。「『基地のない沖縄』が当たり前。その方向で私たちも力を尽くしたい」と語り、二人は固く握手を交わしました。