2004年11月3日(水)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=浜谷浩司】米大統領選挙は二日午前六時(日本時間同日午後八時)、東部各州から順次投票が始まりました。即日開票されますが、大接戦のため、結果判明は三日未明(同午後)から早朝(同夜)になる可能性もあります。
再選を目指すブッシュ大統領と、これを阻止しようとする民主党のケリー候補との争いはかつてないほどに激烈。両陣営とも勝利「確信」を表明している状況です。
両候補は一日も早朝から深夜まで精力的に激戦州を回りました。ブッシュ大統領はオハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、アイオワ、ニューメキシコ、テキサス各州を遊説。「強いアメリカ」を押し出し、「民主党支持者にも再選支持を訴えよう」と呼びかけました。
ケリー候補もフロリダ、ウィスコンシン、ミシガン、オハイオ各州を回り、「国民がブッシュ大統領に責任を取らせることができるチャンス」だとアピールしています。ニューヨーク・タイムズ紙(一日付)によると、両陣営の宣伝費は十月最終週だけでおよそ六千万ドル(約六十四億円)。二〇〇〇年前回選挙の「総額の四分の一」にのぼったとされています。
両陣営ともに激戦州にボランティアやアルバイトを大量に投入。かけ放題の携帯電話などを使った電話作戦も各地で展開されています。
イラク戦争と「対テロ戦争」が最大の争点として選挙結果を左右するとみられる中、新登録の有権者が多数に上り、投票率が上がることも予想されています。