2004年11月5日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】イラク駐留多国籍軍を主導する米軍は三日夜から四日にかけ、イラク中部の都市ファルージャに対し、戦車からの砲撃に加えAC130攻撃機も動員した空爆を行いました。現地の医療関係者によると、この攻撃で女性と子どもを含むイラク人五人が死亡しました。
報道によると、今回の攻撃はここ数週間で最大規模の攻撃となりました。米軍は、攻撃を武装勢力の拠点に限るものとしていますが、死亡した五人はいずれも、避難するために車で移動中に空爆を受けました。三日の攻撃では、イラク人女性一人が重傷、少女が片足を失うなどの犠牲が出ています。
米軍とイラク暫定政府はこの間、ファルージャ住民にたいし総攻撃の最後通告を繰り返してきました。ブッシュ米大統領が再選されたことから、現地住民の間では総攻撃開始への不安が高まっています。