日本共産党

2004年11月8日(月)「しんぶん赤旗」

イラクに非常事態宣言

暫定政府


 【カイロ=小泉大介】イラク暫定政府のアラウィ首相報道官は七日、北部のクルド人居住区を除くイラク全土に非常事態を宣言したと発表しました。期間は六十日。現在イラクでは米軍が中部ファルージャ周辺に一万人以上の兵力を集結させ同地への総攻撃態勢をとっています。今回の暫定政府の措置には、この総攻撃実施を前提に、攻撃がもたらす国民の怒りと混乱を強権で押さえつける狙いがあることは確実で、イラク情勢は極めて重大な局面を迎えました。

 暫定政府は七月七日に、政府が治安対策上の強力な権限を握る「国家安全法」を発効させています。同法は首相による非常事態の宣言、夜間外出禁止令の発令を認めているほか、治安当局による令状なしの家宅捜索や身柄拘束も可能にしています。さらに非常事態宣言下で治安維持活動を行う場合、暫定政府が多国籍軍に支援を要請することができると規定しています。



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