日本共産党

2004年11月8日(月)「しんぶん赤旗」

チェコ・モラビア共産党躍進

地方選で第2党に イラク即時撤兵訴え


 【ベルリン=片岡正明】チェコで六日、首都プラハ市を除く十三州のいっせい地方選挙と上院議員選挙の投開票がおこなわれ、いっせい地方選挙ではイラクからの即時撤兵を訴えた唯一の党チェコ・モラビア共産党が得票率19・7%を獲得し第二党に進出しました。投票率は28%。

 プラハからの報道によると、いっせい地方選で、最大野党の市民民主党(ODS)が36・4%を獲得して第一党となり、国政レベルの与党社会民主党は14%にとどまりました。十三州の総議員数は六百七十五。開票率80%台で、チェコ・モラビア共産党が百五十七議席、ODSは二百九十一議席、社民党が百五議席、キリスト教民主連合が七十二議席の予想です。

 同時におこなわれた上院選挙(小選挙区制)は定数(八十一)の三分の一の二十七議席が改選されました。当選に必要な過半数の票を得たのはODSの候補一人だけ。上位二人の決選投票に残ったのはODSが二十五人、チェコ・モラビア共産党候補が九人、社民党が三人となっています。チェコ・モラビア共産党の改選議席は二議席で、同党候補者は第一回目の投票で二選挙区で比較多数をとっています。

 チェコ・モラビア共産党は六月の欧州議会選挙で20・3%を得て躍進しました。今回の選挙ではイラク問題とともに公立病院民営化などの社会保障政策の後退への反対を訴えました。



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