2004年11月9日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄から八月下旬にイラクに出撃していた米海兵隊の部隊が同国中部ファルージャへの総攻撃作戦に参加していることが八日までに分かりました。
米ハワイ紙ホノルル・アドバタイザー七日付(電子版)などによると、作戦に参加しているのは、七月にハワイから沖縄にローテーション(交代)配備されていた第三海兵連隊第一大隊の約九百人。八月下旬に沖縄の第三一海兵遠征隊(31MEU)の陸上戦闘部隊としてイラクに向けて出撃。クウェートで訓練を行った後、十月下旬にイラク中西部に展開し、ファルージャでの戦闘に参加しています。
十月三十日にはファルージャで車両による自爆攻撃を受け、同大隊所属の海兵隊員八人が死亡。うち一人は沖縄に常駐する第三諜報大隊から派遣されていた隊員でした。
イラクに出撃した31MEUの航空部隊には、八月中旬に沖縄県宜野湾市で墜落事故を起こしたCH53Dヘリコプターが所属していた部隊の同型ヘリ六機と要員約七十人も加わっています。
墜落事故はイラクに急派するためのずさん整備が原因でした。沖縄で市民の生命を脅かす重大事故を起こし、イラクでは子どもや女性を含む罪のない住民を殺害している作戦に参加する――。沖縄の基地が無法な戦争と直結していることを改めて示しています。