2004年11月10日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は九日の衆院沖縄北方特別委員会で、米軍がイラクのファルージャに対する総攻撃を開始したことに関して、沖縄に駐留する第三一海兵遠征隊が参加しているのはきわめて重大だと指摘し、「こうした攻撃は大変な犠牲を生み、総選挙を控えた政治プロセスにも重大な影響を与える。政府は米政府に攻撃の中止を求めるべきだ」と迫りました。
町村信孝外相は「総選挙は重要な政治プロセスの一歩だ。そのために治安改善が求められる」として、米軍の総攻撃について「その過程における作戦の中止を求める考えはない」とのべ、容認する姿勢を示しました。
赤嶺氏は、国連のアナン事務総長も書簡で「イラク国民にまだ占領が続いていると思わせる」「イスラム教スンニ派勢力の選挙ボイコットを誘発しかねず、治安安定への努力を妨げかねない」と攻撃の中止を求めていたことを指摘。「民間人の犠牲も相次いでいる。攻撃中止を米側に働きかけるべきだ」と重ねて要求しました。