日本共産党

2004年11月13日(土)「しんぶん赤旗」

武力衝突 全土で激化

ファルージャ総攻撃

米軍も約200人死傷


 【カイロ=小泉大介】米軍によるファルージャ総攻撃は十二日で五日目に入りましたが、無差別攻撃による住民の大量虐殺がおこなわれる一方、抵抗勢力との激しい戦闘により米軍側にも多数の死傷者が出ています。


 イラク駐留米軍は十一日、ファルージャ総攻撃開始以降、米兵十八人が死亡、百七十八人が負傷したと発表しました。米軍とともに攻撃に参加するイラク軍兵士も五人が死亡、三十四人が負傷しています。ファルージャでは同日、米軍の攻撃ヘリ二機がロケット弾攻撃などを受け、パイロットらは無事だったものの、緊急着陸する事態も発生しました。

 ファルージャの戦闘が激化するなか、各地で武装勢力の蜂起が激しくなっており、十一日には夜間外出禁止令がでている北部モスルでは九カ所の警察署が襲撃され、米軍が武装勢力を激しく攻撃するなど大混乱の状況となっています。

 モスルでの武装勢力と治安部隊との銃撃戦ではロイター通信のカメラマンも足に負傷しました。同市中心部の橋を押さえていたイラク治安部隊も攻撃され、五人が死亡しています。

 医療関係者によると、民間人の被害は十、十一両日だけでも死者一人、負傷者は少なくとも二十五人となっています。

 また、北部のバイジでも十一日、武装勢力が数カ所の道路を占拠しイラク治安部隊との間で銃撃戦が発生、同じく北部のハウィジャでも十一日、武装勢力と米軍が衝突し、夜間外出禁止令が発令されました。中部のラマディ、サマラ、バクバなどでも激しい戦闘がおこなわれています。



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