2004年11月18日(木)「しんぶん赤旗」
米海軍池子住宅地区（神奈川県逗子市、横浜市金沢区）の横浜市側に米軍住宅を追加建設する国の計画について、逗子市が国を相手に、追加建設してはならない義務の確認などを求めた民事訴訟の第一回口頭弁論が十七日、横浜地裁（川勝隆之裁判長）でありました。
長島一由市長が意見陳述し、同地区への米軍住宅増設をめぐって国は一九九四年に県、逗子市と同地区への「米軍住宅の追加建設はない」とした三者合意を結んでいると指摘。国は「重大な約束を反故（ほご）にし建設を強行しようとしている」と批判し、(1)国に同地区へ米軍住宅を増設しない義務があること(2)同地区内の緑地保全に配慮する義務があることの確認を求めました。
また、池子地区は横浜市域を含む一体のものとして三者合意は結ばれたとして、その事実経過を説明し、「三者合意には横浜市域は含まない」という国の説明は、「詭弁（きべん）というほかない」と厳しく批判しました。
これに対し、国側は「逗子市の主張は池子地区の自然環境保全にあり、裁判になじまない」などとして、請求却下を求める書面を提出しました。
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。