2004年11月20日(土)「しんぶん赤旗」
韓国国会(定数二百九十九)の議員七十一人が十七日、自民党の改憲案を批判する「日本は二十一世紀に帝国主義の復活を夢見るのか」と題する声明を発表しました。声明は「民族正気を打ち立てる議員の会」が発表したもので、会長の金希宣(キム・ヒソン)議員など与党・開かれたウリ党を中心に、野党ハンナラ党、新千年民主党の議員も署名しています。
声明は、改憲案が自衛隊を「自衛軍」に変え、海外での武力行使を可能にしていると指摘、「改憲は過去の侵略に対する痛切な反省なしに、再び日本を戦争国家化し軍事大国の陰謀を実現するための具体的な行動」だとし、「国際社会の平和のために協調するそぶりをみせながら、陰では歴史わい曲など日本社会の右傾化傾向に合わせて平和憲法体制を打ち崩そうとする」ものだと警戒しています。
また、改憲によって「朝鮮半島での戦争の危険がいっそう高まる」と指摘。「日本の改憲はわが民族の生存を脅かす最大級の事案」だとして、「日本が改憲に慎重を尽くすようあらゆる可能な手段を動員して対応する」と強調しました。
さらに、「改憲を通じた軍事大国化に没頭するのでなく、まず過去の植民地支配と侵略戦争で苦痛を被ったアジアのすべての民族に真の謝罪と反省をする」よう呼びかけました。