2004年11月20日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党東京・足立区議団は同区教育委員会が区議会自民党の依頼を受けて区立小・中学校などの「日の丸」掲揚状況を調査している問題で十九日、内藤博道区教育長にたいし抗議しました。
この問題は足立区議会自民党が十日、学校の日常の「日の丸」の掲揚降納状況を調査する「調査票」を区立小・中学校長に直接送り、十九日までの回答を要求。校長らから指摘を受けた区教委は十一日、回答先を区教委に変更。十七日になってそれを撤回し、区教委自身が同じ内容の調査を、区立幼稚園や幼保園にも対象を広げて実施しています。
日本共産党区議団の大島芳江団長、針谷みきお幹事長は「一連の経過は区教委が政党の下請けをしていることになる」と指摘。この間の経過についてただし、不当な調査であると抗議しました。
内藤区教育長は「報告を受け、すぐに自民党に『学校から直接には回答しない。こういうことをされては大変困る』と伝えた。十六日の小・中学校長会役員会で自民党からの調査には回答する必要はない旨伝えた」とのべました。
ただ、議会会派からの資料請求にはこたえざるをえないとし、区教委として「日の丸」掲揚降納状況調査を続行すると語りました。