2004年11月30日(火)「しんぶん赤旗」
自衛隊のイラク派兵期限が十二月十四日に迫るもとで、日本共産党、民主党、社民党、無所属の衆参国会議員二十一人(代理を含む)と市民百五十人が参加した「イラクからの自衛隊撤退をめざす市民と国会議員の緊急院内集会」が二十九日、参院議員会館で開かれました。
戦争反対・有事をつくるな!市民緊急行動、平和をつくり出す宗教者ネット、平和を実現するキリスト者ネットの三市民団体が呼びかけたもので、今国会中の開催は二度目。院内外で共闘しイラクからの速やかな自衛隊撤退をと訴えました。
日本共産党の志位和夫委員長は「国民にも、国会にもまともな説明をせず、自衛隊派兵の延長を政府の独断で決めることは許されない。ただちに撤退を」と訴えました(2面に詳報)。社民党の福島瑞穂党首も「今こそ平和を望む人たちが力をあわせるときだ」とよびかけ、民主党の今野東衆院議員は「言葉を軽く扱ってはいけない」と、詭弁(きべん)で派兵を正当化する小泉首相の姿勢を批判しました。
会場には、米軍がイラク・ファルージャで行った住民虐殺を告発する写真が展示され、現地に緊急医療支援を行った日本国際ボランティアセンターの熊岡路矢代表が緊急報告。「外国軍がいて本格的な復興などできない。小泉首相の頭のなかだけで自衛隊の派遣延長が行われることに危機感を持つ」と強調しました。
安保破棄中央実行委員会の早坂義郎事務局長は、イラク戦争に従軍した米海兵隊員が平和大会に参加したことを紹介し、「自衛隊員が殺し、殺されないためにも派兵中止を」と訴えました。
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