日本共産党

2004年11月30日(火)「しんぶん赤旗」

歴史教科書めぐる発言

「横暴な日本の右派」

韓国メディア


 歴史教科書をめぐる中山成彬文部科学大臣の発言や自民党の安倍晋三幹事長代理の靖国神社発言に対し、韓国メディアから「日本の政治家が相次ぎ歴史に関する妄言をしている」(東亜日報、二十八日付)と厳しい批判の声があがっています。

 ハンギョレ新聞は二十八日付で「横暴な日本の右派」と題した社説を掲載。「韓国政府は韓日関係の全面的再検討もありうるという覚悟で対策を」と厳しい対応を求めました。

 社説は、中山氏の発言は「単純な『妄言』ではない」として、同氏が「『自虐的』表現の教科書からの削除を要求する自民党内の『日本の前途と歴史教育を考える会』の座長」であり、「日帝の蛮行を美化する『新しい歴史教科書をつくる会』とも意思を同じくしている」と指摘。「大臣が歴史わい曲をあおるものだ」と批判しました。

 同紙は安倍氏の発言についても、「靖国神社に合祀(ごうし)されている第二次世界大戦のA級戦犯の意志を総理が引き続き継承すべきだという言葉にほかならない」と解説。

 自民党の改憲原案や防衛大綱見直しなど「本格的に推進される軍事大国化と同時進行しているという点で、以前よりもはるかに危険だ」と述べています。

 文化日報二十九日付は「日本列島には『ヨン様』フィーバーなど韓流の流れが強まっているが、日韓当局間には解決すべき『難題』が幾重にも重なり、政府の苦悩を深めている」として歴史問題に言及。「主務大臣として均衡を失ったという点に失望し、遺憾だ」との韓国政府当局者の発言を紹介しました。



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