2004年12月1日(水)「しんぶん赤旗」
英国のBBC放送が二十七日報じたところによると、イラク赤新月社(イスラム諸国の赤十字社)のスポークスマンは、米軍によるイラク中部の都市ファルージャの攻撃による犠牲者が六千人を超えている可能性があると述べました。
同報道によると、赤新月社スポークスマンのムハンマド・アルヌーリ氏は、自分たちは毎日支援物資を配っていると述べるとともに、米軍のファルージャ攻撃では六千人以上が死んだ可能性があると考えている、死体が多いため町のなかを移動することが困難だと述べました。また数千世帯が緊急の支援を必要としており、食料や水、医薬品、毛布を運ぶ車両がファルージャ市内を回っているが、水道や電気はまだないと語りました。アルヌーリ氏は「いたるところに死体がある。食料の包みを受け取るとき人々は大声をあげて泣かんばかりである。実にひどい。人道的な大惨事だ」と語りました。