2004年12月3日(金)「しんぶん赤旗」
大阪府内の弁護士百七十二人(一日現在)が呼びかけ人となっている「大阪弁護士9条の会」の結成総会が二日、大阪市の弁護士会館で開かれました。
開会後も次々参加者が訪れ、急きょいすを増やすなどホールを埋める約二百人が参加しました。
「九条の会」呼びかけ人の奥平康弘東京大学名誉教授の講演の後、憲法九条の役割や意義を市民に訴え、改憲阻止に全力を尽くすことなどを呼びかけるアピールを採択しました。
冒頭、九人の代表呼びかけ人の一人、上原洋允氏があいさつ。弁護士として憲法前文を学んできたことを紹介し、「平和憲法を根底から崩すような『改正』を阻止するための輪を広げていく」との決意をのべました。
奥平氏は、中国潜水艦問題など東アジアの報道を通じ、改憲への意識づくりが行われていると指摘。問われているのは政治・文化のあり方そのもの、とした上で「九条を守る一点での共同を広げていくことが必要。まだ態度を決めていない中間層にも大いに働きかけていこう」と力説しました。
同会は来年五月三日までに、大阪弁護士会(約二千八百人)の過半数の会員からアピール賛同者を集めることを計画しています。あわせて、市民から勉強会などの要請があれば積極的に応えていくことなどを確認しました。