2004年12月6日(月)「しんぶん赤旗」
日本婦人団体連合会は五日、第三十一回総会を東京都内で開き、二〇〇五年活動方針を決めました。
堀江ゆり会長はあいさつで「二〇〇五年は、憲法改悪、教育基本法改悪にストップをかける正念場の年」とのべ、女性の共同をいっそう広げようとよびかけました。
国際婦人年連絡会の江尻美穂子世話人、日本共産党の石井郁子副委員長(衆院議員)が来賓あいさつしました。
石井氏は、政府が憲法改悪をたくらみ、教育基本法改悪を政治日程にのせたこと、女性の状況は不安定労働者が激増し、低賃金と差別の厳しい状態におかれていると指摘し、「平和と暮らしを守る運動を発展させるうえで、いっそう大きな役割を果たすよう期待しています」とのべました。
討論では、「憲法改悪反対とイラク派兵反対のジャンボビラを女性六団体でつくり、十万枚配布した」(北海道平和婦人会の代表)、「パート、派遣アンケートにとりくんだ。正規からの代替がすすみ、責任は重くなっているのに、賃金はあがっていない」(新婦人の代表)、「いま教育の職場では、『憲法を守りたい』ということも許されないなど、自由に意見をいえない状況がひろがっています」(全教女性部の代表)と話し合いました。
採択した決議では、▽戦後・被爆六十年にあたり、核兵器廃絶、憲法改悪を許さない活動を強める▽教育や自治体などでの男女平等への逆流を許さず、男女平等を前進させる、などの共同行動の課題を決めました。
特別決議「自衛隊のイラク派兵延長、憲法・教育基本法の改悪許さない、くらしを破壊する増税・社会保障の改悪やめよ、女性の共同行動をひろげ、『戦争する国』への道にストップを」を採択しました。
会長に堀江ゆりさん、事務局長に榎本よう子さん(いずれも再任)など新役員を選出しました。