2004年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
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介護保険制度の見直し問題で、日本共産党の小池晃政策委員長は七日、制度改悪に反対しより良い制度をめざす党の提案(十一月十八日発表)を日本医師会、全国市長会に届け、懇談しました。
小池氏は、政府が計画している軽度の人が利用する介護サービス切り捨てや、施設入所者からのホテルコスト(居住費等)徴収は「国の負担を減らすために利用者に痛みを押しつけるものだ」と批判。国庫負担引き上げで国による保険料・利用料の減免制度をつくることや、在宅でも施設でも安心して暮らせる基盤整備など、党の提案について説明しました。
日本医師会は、野中博常任理事が応対し「(政府の見直しは)現場を見ないで数字だけの議論になっている」と指摘。「(ホテルコストなど)取りやすいところから取ったり、(軽度の人が)サービスを利用できないようにするのは、ぜひやめさせたい」とのべました。
全国市長会との懇談には吉井英勝衆院議員も参加しました。応対した猪塚光明社会文教部長は、四月に市長会としても制度見直しに関する意見をまとめたことを紹介。国庫負担の引き上げ要求と障害者支援費制度との統合反対など、党の提案と「同じ方向のものがある」とのべました。
制度の見直し法案は来年の通常国会で審議されます。小池氏は「これからの国会審議で、いろんなご意見を生かす方向でとりあげていきたい」とのべました。