2004年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
小泉内閣が、国会での審議なしに自衛隊のイラク派兵の延長を強行しようとしているなか、「自衛隊のイラク派遣延長を許さず、即刻撤退を求める12・7緊急集会」が七日、国会内で開かれました。航空連の内田妙子議長、日本医労連の田中千恵子委員長、新聞労連の明珍美紀前委員長の三人が呼びかけたもので、四回目となる今回は、百八十人が参加しました。
内田議長は、イラクで多くの犠牲者が出ている現状に触れ、「憲法九条を持つ日本がすべき支援は、自衛隊派遣ではなかった。十四日の派遣期限を前に、派遣延長を阻止する集会に」と、開会あいさつをしました。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは、「イラク復興支援のため」との政府の説明をひきながら、「本当にイラク人のことを考えるなら、米軍がイラク人を殺しているとき、なぜ『待ってくれ、殺さないでくれ』と言えないのか」と批判。「他国の領土に武器を持って入り、武力で紛争を解決するのはやめようと決めたのが、先の大戦から人類が学んだ知恵だ。憲法九条こそ最高の英知の結晶だ。自衛隊派遣は、それを踏み破っている。日本国民の真価が問われている」と強調しました。
日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長、日本青年団協議会の渋谷隆事務局長が連帯あいさつ。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、無法な戦争を激化させている米軍が、世界中で犠牲者を生んでいる実態を告発。「重大な憲法違反である自衛隊派遣を、一日も早くやめさせよう」と訴えました。