日本共産党

2004年12月9日(木)「しんぶん赤旗」

「授業料値上げに反対」

国大協が要望書を採択


 全国八十七の国立大学長らで構成する国立大学協会は八日、都内の学士会館で臨時総会を開き、来年度の国立大学の授業料標準額の値上げに反対することなどを求める要望書を採択し、文科省に要請しました。

 国立大学の授業料は法人化後、各大学の自主性・自律性を高めるとして、国が定める標準額の十%を上限に各大学で定めることになりました。しかし、財務省は、これまで隔年で授業料を値上げしてきたことを理由に、来年度の授業料標準額を上げることを求めています。

 総会では、「授業料が上がっても、その分、国からの運営交付金が減らされる」、「欧米諸国の学費はまったく比較にならないほど安い。(日本は)この三十年間授業料は異常な上がり方をしている。さらに上がれば、入試前にあきらめてしまう」など授業料値上げに反対する発言が相次ぎました。理事会を緊急に開催して要望書をまとめました。授業料の値上げは教育の機会均等に支障をきたすとして、中期目標の期間(六年間)は、授業料の値上げは「容認できない」とする要望書を採択しました。

 要望書では、この他、国からの運営交付金の充分な確保、老朽化した施設の整備費の大幅な増額を求めました。



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