2004年12月12日(日)「しんぶん赤旗」
民主党は十九、二十の両日、福岡市内で党大会を開きます。大会に提案する〇五年度活動方針案は「二〇〇五年は政権獲得に向けた重大な一年となる」として、政権交代を前面に民主党政権のイメージづくりや総選挙・参院選をたたかう態勢づくりを提起しています。福岡で大会を開くのも、来年四月の衆院福岡2区の補欠選挙を、その足がかりと位置付けているためです。また、来年七月の東京都議選を「次期衆議院選挙の前哨戦」と位置づけ、特別に力を入れています。
活動方針案は、憲法問題について、「中間提言として公表した新しい『憲法構想案』について、精力的に論議を重ね、二〇〇五年三月をメドに『憲法提言』を策定」するとしています。自民党は来年十一月に「憲法改正草案」をまとめようと作業をすすめており、改憲でも“主導権争い”を繰り広げています。
財界の肝いりで昨年、自由党と合併、参院選直前に「岡田体制」をつくった同党。そのもとで最初となる〇五年度活動方針案は、政策立案、財政活動などで財界との連携・関係強化を打ち出しているのも、特徴です。「経済三団体(日本経団連、経済同友会、日本商工会議所)をはじめ経済界・諸団体とのコミュニケーションを活性化し、民主党に対する一層の理解と、関係の強化をはかる」とし、企業・団体献金の強化もあらためて打ち出しています。
また財政活動では、都道府県連に対して「政治資金パーティーを定期的に開催するよう奨励」しています。