2004年12月15日(水)「しんぶん赤旗」
「障害者の負担増、サービス低下やめよ」「予算を大幅に増額し、人権保障とノーマライゼーションの実現を」―。十四日、日本共産党国会議員団「障害者の全面参加と平等推進委員会」(委員長・小池晃参院議員)は、小泉首相にたいし、障害者施策の充実を求める申し入れを行いました。
申し入れは、障害者・患者団体との懇談会などで出された要望をふまえてまとめたものです。この日、小池議員と山口富男衆院議員(同委員会事務局長)が、申し入れ書を国会内で山崎正昭官房副長官に手渡しました。
申し入れでは、厚生労働省が示した「(障害保健福祉施策の)改革のグランドデザイン案」について、「障害者施策の総合化など、従来から私たちが主張してきた方向も含まれる一方、全体の基調は財政抑制策がつらぬかれ、多くの問題を持っている」と指摘。小池議員は「今日の審議会でも応益負担の導入や自己負担が示され不安が広がっている。関係者の声を反映させ、十分な審議を行うべき」と強調しました。
このほか申し入れには、支援費予算不足に対する財政措置、差別禁止法の制定、働く権利や教育、参政権の保障、バリアフリーの推進など十三分野四十四項目を盛り込みました。
応対した山崎官房副長官は、「財政は厳しいが自立支援は重要。着実に進めるよう総理に伝える」と答えました。