日本共産党

2004年12月15日(水)「しんぶん赤旗」

ホームレスへ就労支援を

党国会議員 厚労省に緊急申入れ


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ホームレス問題で厚生労働省に申し入れる(右から)小林、小池、吉井各議員=14日

 日本共産党の吉井英勝衆院議員、小池晃、小林みえこ参院議員は十四日、厚生労働省に対して「ホームレスの生命と健康をまもるための緊急申し入れ」を行いました。

 申し入れは(1)就労事業の継続・実施で仕事の確保を(2)生活保護行政の拡充と国から自治体への財政支援を(3)ホームレスに十分な医療を――の三項目で、国に対して緊急対策を実施するよう求めました。

 申し入れの中では、「ホームレスのトライアル雇用事業は、今年度予算で千八十人の雇用を生み出す見込みに対して実績がわずか五十一人と極めて低いが、一方で今年度で打ち切られようとしている特別交付金事業は、高齢者の清掃美化事業(大阪)など、はるかに実効性があがっている」と指摘。同事業かもしくはそれに代わる施策を継続・実施すべきだと迫りました。

 生活保護問題では、自立支援法制定後、ホームレスの集中する地域で生活保護世帯が急増し、ケースワーカー一人で三百―四百人もの対応をしており、個々の相談・援助が十分できる状態にはほど遠いとして、増員が緊急に必要だと強調しました。

 厚生労働省社会援護局の北村彰地域福祉課長は「交付金事業は自治体からも要望がある。ケースワーカーも基準に足りておらず努力しているところだ」と答え、「申し入れ」についても担当部局に内容を伝えたいと答えました。



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