2004年12月20日(月)「しんぶん赤旗」
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来年度予算の財務省原案提出を前にした十九日、東京・霞が関の厚生労働省前で、高齢者たちが年金制度や介護保険制度の改善、医療費負担の軽減など福祉・医療の予算充実を求め、座り込みを始めました。全国老後保障地域団体連絡会(全国老地連)などが呼びかけたもの。二十二日までの四日間にわたり、夜を徹して続けられます。この日は各地から約二十人が参加。冷たい風が吹きつける中、「だれもが安心できる医療・介護・年金を」「もっとあたたかい人間的な政治を」とアピールしました。
香川県から参加した池田展江さん(85)は、ジャンパーなどをがっちり着込み、毛布をひざに座り込みました。収入は月三万二千円の国民年金。野菜などは自分でつくり、貯金をとりくずして生活しています。月三千四百円の介護保険料をとられているのに「デイサービスを使うと千円近く利用料をとられるので、利用できない」と憤ります。
千葉県の柏木義吉さん(77)は「税制が改悪されると、私たち低所得者も住民税をとられる。苦労して戦後の日本の基礎をつくってきた年寄りをどこまでいじめるのか。許せません」。左足の痛みをおして京都から参加した藤沢弘さん(72)は「戦後、国民が勝ち取ってきた制度を小泉さんは壊そうとしている。一歩も引けないせめぎあい。後の世代のためにも私たちががんばらないと」と力を込めました。
日本共産党の小池晃参院議員が参加者を激励、一緒に座り込みました。