2004年12月21日(火)「しんぶん赤旗」
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【ハイデラバード(インド)=小玉純一】米英軍のイラク占領に反対し、世界の反占領・反戦運動に連帯するデモ行進が十九日、中南部アンドラプラデシュ州ハイデラバードで行われました。平和活動家、知識人、学生、労働者、農民ら約三千人が参加し、行進後、集会を開きました。
参加者はイラクでの米軍の蛮行を糾弾しながら市中心部を一時間行進。太鼓も鳴り響かせて市民の大きな注目を受けました。保険会社勤務のイムラン氏(26)は「イラク人の苦しみは米国に責任がある。米国とたたかうには、もっともっと多くの人が行動する必要がある」と話していました。
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デモ・集会には同日まで三日間開催されたインド反戦会議に招待された外国来賓たちも参加。イラクのイスラム教シーア派サドル師派のハサン・ザルカニ師は、「イラク人は米国の占領に統一して立ち向かう。だれも抵抗運動を止められない」と強調。イラク国民民主党のクドゥール・アザウィ氏は、「イラクからインドまで米国の蛮行に反対している」として、インドの人たちがイラク人のたたかいを支持していることに感謝を述べました。
また日本平和委員会の千坂純事務局長がイラクからの自衛隊の撤退、イラク出撃基地となった在日米軍基地撤去へ向けたたかう決意を表明し、日本原水協の朝戸理恵子常任理事が核兵器廃絶へ共同のとりくみを呼びかける日本原水協の連帯メッセージを読み上げました。
集会ではインド共産党(マルクス主義)のプラカシュ・カラート政治局員が発言。「左翼勢力と人民の反対でインド前政権はイラクに派兵できなかった」とインド国民のイラク反戦のたたかいの意義を強調しました。
さらに、「国民会議派政権内には、パレスチナを占領するイスラエルや米国との新しい関係をつくろうとする勢力がいる。それはインドの独立した外交と相いれない。独立した外交を行うには人民の声が必要だ」と強調。また「インド・パキスタンは核兵器配備を抑制し廃絶へ進まなければならない」と指摘しました。