日本共産党

2004年12月22日(水)「しんぶん赤旗」

小泉首相

改憲草案の策定指示

自民「推進本部」が初会合


 自民党新憲法制定推進本部の初会合が二十一日午前、党本部で開かれました。本部長を務める小泉純一郎首相(総裁)は「新憲法制定は党是だ。多くの党員の意見を集約して、新しい時代にふさわしい、よりよい案をまとめてほしい」などと述べ、来年十一月十五日の結党五十周年に合わせ、同党の改憲草案を策定するよう指示しました。

 また改憲草案起草委員長の森喜朗前首相は「党内外で憲法問題に関する議論は成熟してきている。新憲法制定に全力で頑張りたい」と発言。起草委員会は、総裁と衆参両院議長経験者、衆参国会議員の期別代表、都道府県連代表らで構成する予定で、年明けから具体的な論議に着手します。

 同党の憲法論議は党憲法調査会で行われてきましたが、同調査会がまとめた改憲大綱原案に「衆院の優越性」が盛り込まれたことに参院側が猛反発して混乱。仕切り直しのため、総裁をトップとする推進本部が改めて設置されました。

 首相が、改憲作業の先頭にたつということは、憲法尊重擁護義務(憲法九九条)に反し、憲法にもとづいた政治を行うという立憲主義をふみにじるものです。



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