2004年12月24日(金)「しんぶん赤旗」
文部科学省は二十三日までに、日本共産党の小林みえこ参院議員に対し、全国の都道府県・政令市教育委員会にアレルギー疾患に関する実態調査を開始したことを明らかにしました。
ぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の子どもは増加しています。この調査は全国のすべての公立小中高校でアレルギー疾患にかかっている子ども数や、除去食の実施など学校での対応状況を調べるものです。
全日本教職員組合(全教)養護教員部は毎年、文部科学省に学校病の指定の見直し、アレルギー疾患への対応の拡充を求めてきました。また、新日本婦人の会、全国生活と健康を守る会も同様の要望をしてきました。
国会では石井郁子議員が二〇〇一年五月にアトピー性皮膚炎などを学校病に指定するよう質問主意書を提出しています。
小林議員は「今後、実態調査を踏まえ、学校病の指定の見直しなど国が具体的な対応策を打ち出すようもとめていきたい」と語っています。