2005年1月1日(土)「しんぶん赤旗」

日本共産党は古武道をどう考える?


 〈問い〉 日本共産党は古武道をどう考えていますか? (千葉県・一読者)

 〈答え〉 古武道は、日本の古い「武道」「武術」の総合的な名称で、特定の武道をさすものではありません。刀、弓、槍(やり)などを使った各流派や弓馬術、相撲など幅広い分野です。

 なかでも、柔道、剣道、弓道、薙刀(なぎなた)などは次第に学校体育や部活動に取り入れられ、広く行われるようになりました。それ以外の古武道は1935年、武徳会の後援で「日本古武道振興会」が、古武道各流派の保護と発展を援助することを目的に設立されました。

 しかし、第2次世界大戦の敗戦とともに、占領軍によって武徳会は解散を命じられ、柔・剣道をふくめ古武道の公然実施が禁止されました。少なくない武道が、戦争技術と軍国精神に利用されたからです。

 戦後の復活は、1950年以後、柔道、弓道、剣道の順に諸武道の実施がすすめられ、79年に日本古武道協会が発足し、以後毎年「古武道演武大会」が日本武道館で開催されています。

 日本共産党はその基本方針である綱領に「文化各分野の積極的な伝統を受けつぎ、科学、技術、文化、芸術、スポーツなどの多面的な発展をはかる」ことを明記。「スポーツの民主的な発展のために日本共産党のスポーツ政策」(91年発表)の中でも、それぞれの専門家、愛好家とともにスポーツやレクリエーションの発展と充実のために努力することを掲げており、この中には古武道の健全で大衆的な発展も含まれています。

 日本共産党全国スポーツ後援会の代表世話人の中には、剣道教士七段や空手家も名を連ね、剣道後援会もあります。

 赤旗まつりでは、これまで空手、剣道、合気道、太極拳などの演武会をひらいてきました。

 日本共産党は、古武道とその流派の多面的な発展を支援し、道場の経営の安定や師範などの専門家の活動を応援しています。 (鳥)

 〔2005・1・1(土)〕



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