2005年1月9日(日)「しんぶん赤旗」

イラク派兵反対署名

グルジアの市民団体

妨害に抗して3万4千筆


 【モスクワ=田川実】グルジアの市民団体「国民擁護同盟」が、イラクに派兵している同国部隊の引き揚げと、今後の外国派兵の禁止を求める署名約三万四千筆を集め、今月から始まる国会に提出します。

 署名は昨年八月から年末にかけ全国で集められました。人口五百万余りの同国では、けっして小さな数ではなく、国会請願として受理されるための最低数三万筆を超えています。

 国民擁護同盟のイリーナ・サリシビリ代表は、本紙の問い合わせに対し、「国民の大半はイラクだけでなく外国への派兵に反対のはずだが、署名に名前を書いてもらうのは大変だった」と振りかえりました。

 同代表によると、運動に協力してくれた派兵兵士の親の多くは、息子らが当局からの不利益を受けることを恐れ署名には応じませんでした。大学など教育機関での署名集めには、当局からの妨害があったといいます。

 「国会議員の多くも昨年発足したサーカシビリ政権と米国の顔色をうかがっているが、野党議員の何人かと協力して国会での請願審議を実現したい」と語りました。

 グルジアは昨年十一月、百五十九人だった部隊を三百人に増強。米軍の担当地域で活動を続けています。



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