2005年1月10日(月)「しんぶん赤旗」

民家爆撃し14人殺害

モスル南方 子ども7人含む

イラク米軍


 【カイロ=小泉大介】イラク多国籍軍を主導する米軍は八日早朝、北部モスル南方のアイトハ村の民家を空爆し、現地からの報道によると、子ども七人、女性三人を含む住民十四人を殺害、五人を負傷させました。

 イラク駐留米軍は同日、F16戦闘機が五百ポンド爆弾を投下したことを認め、今回の爆撃が「誤爆」だったとしながら、死亡したのは五人だと主張しています。

 ロイター通信は、爆撃をうけた家屋ががれきと化したもようとともに、空爆前に米軍車両が村の一部を包囲していたとの住民の証言を伝えました。

 また米軍は八日、バグダッド南方ユスフィヤの路上で車列が爆弾による攻撃を受け、応戦した際、イラク人の警察官二人、民間人二人を殺害しました。イラク内務省が発表しました。米軍当局はこの情報について調査中だといいます。

 米軍の攻撃で一般住民に犠牲が相次いだことで、イラク人の反米感情がさらに高まるのは必至です。今月三十日におこなわれる暫定国民議会選挙にいっそうの混迷をもたらすとみられます。



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