2005年1月21日(金)「しんぶん赤旗」

国連防災会議文書で米

温暖化削除迫る

作成交渉は難航


 神戸市で開かれている国連防災世界会議では、会議の成果をまとめる「行動枠組み」文書の作成が進められていますが、米国は、地球温暖化に関する記述を文書から削除することなどを求め、文書作成交渉を難航させています。

 米代表団副団長のレイゴン国務次官補代理(国際機関担当)は十九日に会場で記者会見し、「気候は災害に関連しているが、気候変動と(温暖化防止)京都議定書については論争がある」と発言。温暖化防止に言及している個所を採択文書から削除するよう求めていることを明らかにしました。

 京都議定書は二月十六日に発効しますが、同議定書から離脱した米国は、議定書の具体化にあくまで抵抗しています。

 米国はまた、「枠組み」文書で今後十年間の行動に言及している個所について、それが法的拘束力をもたないものであることを明記するよう求めているといいます。



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