2005年1月28日(金)「しんぶん赤旗」

消費税増税 国会で急展開

首相「大きく踏みこんだ」

財務相「幅広く使える税制」


 衆院予算委員会は二十七日、補正予算案の審議に入りました。これまで小泉純一郎首相が二十四日の衆院本会議で「(年金財源として)消費税の活用も検討対象になる」とのべ、大きく踏みこんだことを受け、自民、民主が増税論議を展開しました。

 民主党の川端達夫国対委員長は、二十四日の首相の発言について、「半歩か一歩ふみこんだもの」と高く評価。そのうえで、年金制度「改革」に向けた集中的議論を求めました。

 これにたいし小泉首相は「私は半歩どころか大きく踏み出している」、「胸襟を開いて、社会保障全体を含めて各党が早く協議に入ったほうがいい」と応じました。

 一方、谷垣禎一財務相は、自民党の与謝野馨政調会長の質問に答え、「消費税は非常に幅広く使える税制であり、財政を再建していく上で、どう位置付けを与えるべきかもあわせて議論しなければならない」と発言。社会保障分野の「財源」という口実を超え、財政再建のためにも消費税増税をはかるべきとの考えを示しました。

 谷垣財務相は「消費税が、社会保障費用を広く公平に負担していただく観点では、一番適合したもの」とも主張。二〇〇七年までに結論を得たいとのべました。



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