2005年2月3日(木)「しんぶん赤旗」 介護保険で看護協会と懇談小池議員 訪問看護充実の要望聞く
介護保険制度の見直し問題で、日本共産党の小池晃政策委員長は二日、日本看護協会(南裕子会長)を訪ね、懇談しました。 小池氏は、制度改悪に反対しより良い制度をめざす党の提案(昨年十一月十八日発表)について説明。国庫負担引き上げで国による保険料・利用料の減免制度をつくることや、待機者が三十万人を超えている特養ホームなどの基盤整備、介護と医療・福祉の連携、介護労働者の労働条件改善などが重要になっていることにふれました。 応対した日本看護協会の山崎摩耶(まや)常任理事は、今回の制度見直しにあたって、「安易な給付抑制」を行わないことや、在宅重視の理念に沿った見直し、介護予防と医療ニーズに対応したサービス提供の充実などを求めた看護協会の意見書について説明。 「介護状態が重くなるのを予防するために、医療と介護の連携が重要です」と強調し、見直しの重点課題として、訪問看護ステーションに通所機能(通ってくるお年寄りを看護すること)を加えるなど「多機能化」すること、訪問看護の対象を特養ホームやグループホームなどに拡大することを要求しているとのべました。 また、質の高いサービスを提供するためにも、医療・介護従事者の雇用・労働環境の改善が必要になっていることを提起しました。 小池氏は「介護と医療の連携のカギを握るのは訪問看護師だ。やりがいのある仕事だが、問題なのは労働条件だ」と指摘。看護協会の提起している問題は「大きな改革が必要な問題もあるし、すぐに手を打てる問題もある」として、「国会でもとりあげていきたい」とのべました。 |