2005年2月24日(木)「しんぶん赤旗」 “予算委で徹底審議”景気と増税志位委員長が提起
日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、国会内で記者会見し、「来年度予算案の最大の問題は、この経済状況のなかで、定率減税の半減という大増税路線に踏み出そうとしていることだ」と指摘し、景気と増税の問題について予算委員会で徹底審議を求めることを表明しました。 志位氏は、衆院本会議、衆院予算委員会の総括審議で、この問題をとりあげて以降も、小泉政権がいま大増税路線にふみだしたら、景気にどんな悪影響をもたらすか、その危険を裏付ける政府の二つの統計が出ていることを紹介しました。 その一つは、十六日に示された国内総生産(GDP)速報値で、実質GDPが三期連続マイナスで、家計消費も二期連続マイナスになっていることです。 もう一つは、二十二日に発表された月例経済報告です。同報告は、個人消費について、これまで「伸びが鈍化」としていたものから「横ばい」へ下方修正しています。 志位氏は「政府の統計からみても、消費の低迷は明りょうだ」と指摘。 政府も、この低迷を打開する見通しを示せていないことをあげ、「このままいけば九七年の橋本内閣時の九兆円負担増の二の舞いになってしまう。立場を超えて、その危ぐが広がっている」とのべ、徹底した審議の重要性を強調しました。 |