2005年3月4日(金)「しんぶん赤旗」
介護保険 “改悪よりも改善を”
民医連が300万署名へ
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全日本民医連は二日、都内で介護保険改悪法案撤回のたたかいを広げる全国交流緊急集会を開き約百人が参加しました。国会会期末までに、中央社保協のパンフレット『これでいいのか介護保険』も使って一万回の学習小集会を開き、三百万を目標に「介護保険の改悪に反対し、改善を求める署名」に取り組むことを確認しました。
各地の代表が発言したなか群馬民医連の代表は「県内千以上の介護事業所、全自治体に呼びかけて三百三十人規模のシンポジウムを開催したところ、約六割が民主団体以外の参加で成功。一般紙にも報道された」と報告。
北海道、福岡、大阪などからも、集会やシンポジウムにこれまでつながりのなかった福祉関係者や市民が多数参加してきていることが共通の特徴として出されました。
各地の自治体交渉では当局が「国は金を減らしながら仕事だけ増やしてくる」「介護予防の地域支援事業をはじめるというが基盤整備が間に合わない」と語るなど、国との矛盾が広がっていることも明らかになりました。
まとめの報告に立った全日本民医連の長瀬文雄事務局長は「各地の報告から、足を踏み出せば予想以上に運動を大きく広げる条件が生まれていることは明らかだ。国会会期末まで百日のたたかいで廃案に追い込もう」と訴えました。