2005年3月7日(月)「しんぶん赤旗」

郵政民営化

先に結論ありきで
国民はわからない

NHK番組 小池議員「出直しを」


 各党の参院幹事長が出演した六日放映のNHK番組「日曜討論」で、日本共産党の小池晃政策委員長・参院幹事長は、「郵政改革」について「はじめに民営化が結論ありきで、あとから理屈をつけようとするから、国民から見て訳がわからない議論になる。一から出直すべきだ」と主張しました。

 番組では、自民党の片山虎之助参院幹事長が「何回も(政府・与党間で)議論をやっているが、なぜ民営化かという議論にしょっちゅう返ってしまう。私は、そもそも論をしっかり詰めたらどうかといっている。急がば回れだ」とのべました。

 小池氏は、政府が、郵政民営化を必要とする理由について、当初、“国営だから肥大化してしまう”と主張していたのに、今では、“国営のままではジリ貧になってしまう”とクルクル主張を変えるでたらめさを批判。「(民営化によって)国民サービスが低下するのではないかという国民の不安に応えられないから、いまさら『そもそも論』を議論しなくてはならないことになる」と指摘しました。

 また、政府が、完全民営化した場合の収益試算を出したことについて、コンビニ事業、物流事業、金融事業など、あらゆる分野で業界大手を上回ることを前提にしていることをあげ、「荒唐無稽(こうとうむけい)だ」と批判しました。

 司会者から「バラ色が強すぎるか」と問われた公明党の木庭健太郎参院幹事長は「そうはいわないが、国民が納得できるように強化しないと、難しいことも起きている」とのべました。

 片山氏は「会期延長も視野にいれなくては」と改めて主張。小池氏は「与党でまとまらず、法案が出せないのに、会期延長を言い出すなんて、とんでもない」と批判。木庭氏も「片山さんはいい過ぎだ」とのべました。


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