2005年3月10日(木)「しんぶん赤旗」

外国人教員の実態切実

日本語能力理由に昇給差別も

パート議連が政府に改善要請


 超党派の国会議員で構成する「パートタイム労働者の均等処遇を実現する議員連盟」は八日、参議院議員会館で会議を開きました。

 首都圏や関西圏の大学非常勤講師組合に加入する外国人非常勤講師や、北海道から九州まで全国の各大学などで働く外国人教師約四十人が集まり、差別の実情を訴え改善への協力を求めました。

 参加者らは、外国人であることを理由とした任期付き雇用契約を迫られたり、日本語能力を理由とした昇給差別や年金加入を認めないなどの差別扱いを受け苦しんでいる実情を訴えました。国際医療福祉大学に勤務する外国人教師は十年間勤めた同大学から、日本語ができないことを理由に一年契約就労を迫られ嫌がらせを受けているといいます。

 政府から文部科学省などの担当者が説明。日本共産党の吉川春子参院議員は、「関係者らが要求している実態の調査をやるよう」強く要請し、文科省は、調査の有無を含め回答することを約束しました。


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