2005年3月11日(金)「しんぶん赤旗」
相次ぐ「消費税増税」主張
自民 「準備を今から」
民主 「なぜ議論しない」
参院予算委員会で十日行われた「税制・景気」「年金・社会保障」についての集中審議では、自公、民主が消費税増税を前提にした社会保障制度全般の見直し協議を行うことで合意したのを受け、自民、民主両党から、国民負担増と大増税の主張が相次ぎました。
自民党の泉信也議員は「(消費税を)いつでもアップする態勢を整えそのための準備を今からやっておくべきだ」と指摘。民主党の峰崎直樹議員は「もっと消費税を上げるのがいいのか定率減税を元に戻すのがいいのか、党内や政府税調、国会でなぜ議論しないのか」と求めました。
小泉純一郎首相は、「これから税制改正を考える場合、所得課税、資産課税だけでいいとは思っていない」とのべ、「総合的に議論することは大いに歓迎する」と答弁。「民主党が消費税を上げた方がいいというのは分かる。しかし今の状況で消費税を上げる環境にない」とも答えました。
日本共産党から質問に立った大門実紀史、紙智子両議員は、国民生活の実態を示し、負担増と増税押しつけを批判。定率減税の縮小・廃止の撤回などを要求しました。