2005年3月11日(金)「しんぶん赤旗」
イラク人41遺体発見
女性や子ども含む犠牲者
【カイロ=小泉大介】一月末の暫定国民議会選挙の実施後も武装勢力による攻撃が後を絶たないイラクで九日、首を切断されたり銃撃で殺害されたイラク人の遺体四十一体が発見されたほか、武装勢力の自爆攻撃や待ち伏せ攻撃により四十人以上が死傷しました。
イラク西部のシリア国境に近いカイムでは同日、女性一人を含む二十六人のイラク人の遺体が発見されました。遺体はすべて民間人とみられ、銃撃をうけた跡がありました。死亡したのは数日前とみられます。
バグダッド南部のラティヒヤでは同日、元イラク軍施設の建物で、首を切断された十五人の遺体が発見されました。遺体には女性三人と子ども二人が含まれていました。殺害された男性の多くは、二週間前に武装勢力によって拉致されたイラク軍兵士とされます。
一方、バグダッド中心部で十日、警官を装った男が出勤途中の警察署長を射殺。九日には外国人請負業者などが多数宿泊するホテル近くで爆弾を積んだゴミ収集車が爆発し、三人が死亡、四十人が負傷しました。在バグダッドの米大使館は負傷者のうち三十人は米国人と発表しました。
バグダッドでは同日、イラクのハフィド計画相の乗った車列が武装勢力の待ち伏せ銃撃攻撃をうけ、同相は無事でしたが、警護員一人が死亡しました。
またバグダッドでは九日、道路脇に仕掛けられた爆弾で米兵一人が死亡、一人が負傷しました。