2005年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
教科書、「慰安婦」記述減に賛意
吉川議員 「文科相資質欠ける」
参院予算委
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二十三日の参院予算委員会の総括質疑で、日本共産党の吉川春子議員は、戦後六十年の年に日本とアジア諸国との関係で、侵略をおかした側が戦争責任を認め、歴史認識を共有し、ともに平和な未来をめざす関係の発展が求められていると指摘し、「従軍慰安婦」問題について質問しました。
吉川議員は、中山成彬文部科学相が昨年十一月に「教科書から強制連行や従軍慰安婦の記述が減ってよかった」とのべたことを追及。中山氏は「個人として感じてきたものをのべた」とし、大臣である現在は「個人的なことは申し上げられない」と答弁。
吉川氏は「本音は変わらないということだ」と指摘し、「日本の歴史について正しく教育する責任者としての資質に欠ける」と厳しく批判しました。
小泉純一郎首相は「従軍慰安婦」問題で「同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意」を表明した一九九三年の官房長官談話の方針は変わらないとのべ、元慰安婦への償い事業をしてきた「アジア女性基金」の解散後、どのようにしていくかは「検討する」と答えました。