2005年4月2日(土)「しんぶん赤旗」
消費税17年目 各地で
“大企業減税の穴埋め”知らせないと
高校生も“なくした方がいい”
消費税導入から十七年目にあたる一日、全国各地で消費税廃止各界連絡会がよびかけ、消費税をなくす会、日本共産党などとともに「怒りのいっせい宣伝・署名行動」を繰り広げました。
大阪
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消費税廃止大阪各界連絡会と消費税をなくす大阪の会、消費税の廃止をめざす関西連絡会の三団体は、大阪・難波高島屋前で「消費税怒りのいっせい宣伝行動」をおこない約六十人が参加。一時間半で署名三百六十三人分が寄せられました。
参加者は次々に、「消費税の増税は、庶民のくらし、日本経済をダメにします。消費税増税反対の声を一緒にあげていきましょう」と訴えました。
署名した松尾一夫さん(77)=京都市=は、「庶民には5%の消費税が限度と違うか。福祉に使うという話やが高齢者からすると負担増になる」と語っていました。
堺市の高校生・弘田祥恭さん(16)は、「音楽CDなんかをよく買っているが消費税がついている。消費税はなくしたほうがいいと思う。引き上げるのは絶対にやめてほしい」と憤っていました。
広島
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広島市では昼休みに「消費税廃止広島地区各界連絡会」が、中区の商店街アーケード下の五カ所で宣伝しました。
それぞれの責任団体として、本通り商店街の叶や前を日本共産党、アンデルセン前を消費税をなくす会、旧山口銀行前を生健会、金座街商店街のパルコ前をヒロシマ労連、福屋デパート前を民商が受け持ち、数十メートルおきにハンドマイクの訴えが響き渡りました。計約八十人が参加してビラを配り、署名を集めました。
消費税をなくす広島の会は紙芝居を上演。「世にも恐ろしい消費税の増税という名の怪獣の出現を許さぬ正義の味方、消費税をなくす会のお出ましお出まし…」と訴えました。
井上美代子さん(54)=広島市南区=は「給料は上がらないのに、消費税だけは上がるんだから生活できなくなりますよ。みんなが困るんだから、みんなで反対しなきゃ」と話していました。
山口
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山口県では各地で行動が取り組まれました。
山口市では、「消費税廃止山口県各界連絡会」と「消費税をなくす山口の会」が、山口地域労働組合総連合とともに、昼休みデモを行い、五十人が消費税増税反対を訴えて行進しました。
出発前集会では、同連絡会の福江俊喜代表が、大増税を許さない運動を広げていこう、と呼びかけました。日本共産党の吉田貞好県常任委員があいさつしました。
参加者は集会後、市内の商店街を増税反対を訴えデモ行進しました。
山口民主商工会の岡田順子さん(44)は「免税点が引き下げられ、中小業者の経営は苦しくなった。大企業や高額所得者の減税の穴埋めに、消費税が使われていることを知らない人が多い。もっと広く知らせていきたい」と話していました。
岩国市では自動車パレードが、下関市では街頭宣伝が行われました。
熊本
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消費税廃止熊本県各界連絡会と消費税をなくす熊本の会は、熊本市で、宣伝カー四台で消費税増税反対を訴えるとともに「怒りの昼デモ」をしました。行動には八十人が参加しました。
市内下通での昼デモ出発に当たって、熊本民商の萩野次男会長が「福祉のために、と導入されたが、消費税税収百四十八兆円にたいし、大企業の法人税は百四十五兆円も減税されている。大企業減税のために消費税が使われている。くらしや営業は今でも大変なのに、増税されたら国民の生活は大変な苦難に追いこまれる。絶対に増税を許さないため全力をあげよう」と訴えました。
デモでは、「消費税の増税はやめよ」とともに「憲法九条を守ろう」「イラクへの自衛隊派兵はやめよ」のシュプレヒコールで市民に訴えました。